はじめに
旅行や出張の準備で、意外と頭を悩ませるのがスーツケース選び。デザインや機能もさることながら、「一体何リットルのサイズを選べばいいの?」という容量の問題は、多くの人が一度はぶつかる壁ではないでしょうか。
小さすぎると荷物が入りきらず、大きすぎると移動が大変で持て余してしまう。そんな失敗を防ぐために、この記事ではプロの視点から、旅行の目的や日数に合わせた最適なスーツケースの容量を徹底解説します。10L台のコンパクトなものから100Lを超える特大サイズまで、あなたにぴったりの一台を見つけるお手伝いをします。
スーツケース容量の基本!「1泊=10L」の法則
スーツケースの容量を選ぶうえで、最もシンプルで覚えやすい目安が「1泊あたり10L」という法則です。これさえ覚えておけば、大まかなサイズ選びで失敗することは少なくなるでしょう。
以下に、この法則に基づいた泊数別の容量目安をまとめました。
宿泊日数 | 容量の目安 | 主な用途 |
---|---|---|
1泊~2泊 | 20L~30L | 日帰り、国内の短期旅行、出張 |
2泊~3泊 | 30L~40L | 国内旅行、短期出張(機内持ち込み可能サイズが多い) |
3泊~5泊 | 40L~60L | 少し長めの国内旅行、短期の海外旅行 |
5泊~7泊 | 60L~80L | 1週間程度の海外旅行、留学 |
7泊以上 | 80L~100L超 | 長期海外旅行、留学、家族旅行 |
ただし、これはあくまで基本の目安です。冬場の旅行で厚手の衣類が増える場合や、旅先でお土産をたくさん買う予定がある場合は、少し大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。逆に、荷物が少ない方や、衣類を圧縮袋でコンパクトにする方は、目安より小さいサイズでも問題ないでしょう。
【容量別】おすすめのスーツケースを目的別に紹介
ここからは、具体的な容量ごとに、どのような旅行に適しているかと、おすすめの商品をご紹介します。
【~30L】日帰り・1泊旅行やコインロッカー利用に最適
20L~30Lのスーツケースは、日帰りや1泊程度の小旅行、あるいは荷物をコンパクトにまとめたいビジネス出張に最適です。特に「コインロッカーサイズ」と呼ばれる横幅が狭いモデルは、駅や空港での荷物預けに便利。100席未満の航空機に持ち込みたい場合にも、このサイズが重宝します。
おすすめ商品:BERMAS Inter City 22L
ストッパー付きの静音キャスターを搭載し、100席未満の航空機にも持ち込み可能なコンパクトサイズ。移動中のストレスを軽減してくれる一台です。
【30L~40L】1~3泊の国内旅行・短期出張の王道!機内持ち込みサイズ
30L~40L(Sサイズ)は、スーツケースの中で最も人気の高いサイズ帯です。2~3泊程度の旅行にジャストフィットし、多くの航空会社で機内持ち込みが可能なため、荷物の預け入れや受け取りの手間が省けます。PCや書類をサッと取り出せるフロントオープン機能付きのモデルは、特にビジネスマンに人気です。
おすすめ商品:MAIMO フロントオープン Sサイズ
立てたまま荷物を取り出せるフロントオープン機能が非常に便利なモデル。HINOMOTO製のストッパー付き静音キャスターやUSBポートなど、現代の旅行者に嬉しい機能が満載です。
【40L~60L】3~5泊の旅行に安心の中型サイズ(Mサイズ)
40L~60L(Mサイズ)は、3~5泊程度の少し長めの国内旅行や、荷物が少ない方の短期海外旅行に適しています。機内持ち込みサイズでは少し物足りない、お土産を入れるスペースも確保したい、という場合に最適な選択肢です。拡張機能(エキスパンダブル)付きのモデルなら、旅先で荷物が増えても安心です。
おすすめ商品:レジェンドウォーカー 拡張機能付き 56L
Sサイズ表記ながら最大56Lまで拡張可能な、コストパフォーマンスに優れたモデル。軽量設計で、女性や学生の方でも扱いやすいのが魅力です。
【60L~80L】1週間程度の海外旅行や留学に!M~Lサイズ
60L~80Lのスーツケースは、5~7泊、つまり1週間程度の旅行に最適なサイズです。海外旅行や短期留学など、着替えや日用品が多くなる場合に活躍します。このサイズになると重量も増すため、キャスターの性能や本体の軽量性が選ぶ上での重要なポイントになります。
おすすめ商品:アメリカンツーリスター ハンド― 78L
サムソナイト系列の信頼ブランド。約4cmの拡張機能を備え、見た目以上の収納力を誇ります。リサイクル素材を使用した抗菌裏地も嬉しいポイントです。
【80L~100L超】長期滞在や家族旅行に頼れる大容量Lサイズ
80L以上(Lサイズ)のスーツケースは、1週間を超える長期旅行や留学、あるいは家族旅行の荷物を一つにまとめたい場合に頼りになる存在です。冬場のヨーロッパ旅行など、かさばる衣類が多い場合にもこの大容量が活きてきます。航空会社の無料受託手荷物サイズ(3辺合計158cm以内)を超えないか、事前に確認しておきましょう。
おすすめ商品:レジェンドウォーカー 拡張機能付き 98L
拡張すれば最大98Lまで収納可能な大容量モデル。片開きフロントオープン、USBポート、カップホルダーといった便利な機能が満載で、長期の旅を快適にサポートします。
容量だけじゃない!スーツケース選びの重要ポイント
最適な容量がわかったら、次は機能面にも目を向けてみましょう。使いやすさを左右する重要なポイントを3つご紹介します。
1. タイプ(ハード vs ソフト)
- ハードタイプ:ポリカーボネートやABS樹脂、アルミニウムなどで作られており、頑丈で防水性が高いのが特徴。中の荷物をしっかり保護できます。
- ソフトタイプ:布製(ポリエステルやナイロン)で軽量。外側にポケットが付いていることが多く、小物の出し入れに便利です。
おすすめソフトタイプ:patagonia BLACK HOLE DUFFEL 70L
アウトドアブランドならではの頑丈な素材と優れた収納力が魅力。バックパックとしても使える2WAY仕様で、アクティブな旅行に最適です。
2. 開閉方法(フレーム vs ファスナー)
- フレームタイプ:金属のフレームでがっちり固定するため、防犯性が高く、衝撃にも強いです。頑丈さを求める方におすすめ。
- ファスナータイプ:軽量で、柔軟性があるため多少荷物を詰め込みすぎても閉めやすいのがメリット。近年は不正開閉を防ぐ二重構造のファスナーも登場しています。
3. フロントオープン機能の有無
スーツケースを立てたまま前面のポケットが開けられる機能です。移動中にノートPCやガイドブック、ペットボトルなどを取り出したい場合に非常に便利で、一度使うと手放せなくなるという声も多い人気の機能です。
おすすめフロントオープン:レジェンドウォーカー 拡張機能付き 43L
狭い場所でも開閉しやすい片開きフロントオープンに加え、拡張機能、USBポート、カップホルダーまで搭載した多機能モデル。出張や旅行の質を格段に上げてくれます。
まとめ:あなたの旅に最適なスーツケースを見つけよう
スーツケースの容量選びは、「1泊=10L」の基本ルールを念頭に置きつつ、ご自身の旅行スタイルに合わせて調整するのが正解です。
- 短期・国内・荷物少なめ → 30L~40L(Sサイズ)
- 1週間程度・海外・お土産も買う → 60L~80L(M~Lサイズ)
- 長期・家族旅行・荷物多め → 80L以上(Lサイズ)
そして、容量が決まったら、素材(ハード/ソフト)や開閉方法、フロントオープンの有無といった機能面もチェックして、あなたにとって最高のパートナーとなるスーツケースを見つけてください。
最後に、5泊〜7泊程度の旅行に最適な、機能と信頼性のバランスが取れた代表的なモデルをご紹介します。あなたの次の旅が、素晴らしいものになることを願っています!
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