「渾身の記事をリライトして、順位復活を目指したのに、Google検索結果の日付が古いまま…。」
「むしろ、更新したのに順位が下がってしまった…。」
ブログ運営者なら、誰もが一度は経験するかもしれないこのショックな状況。情報を新しくした努力が、Googleに正しく伝わらないのは非常にもどかしいですよね。
ご安心ください。その問題、解決できます。
先に結論からお伝えします。
この記事では、なぜ検索結果の日付が古くなるのかという原因から、具体的な5つの対処法、そしてやってはいけない注意点まで、SEOの観点から分かりやすく解説します。
なぜ?Google検索結果の日付が古いままになる3つの原因
まず、なぜGoogle検索の日付が意図通りに更新されないのか、その背景を知っておきましょう。
原因1:Googleは複数の要素から「総合的」に日付を判断している
Googleは、私たちが思う以上に多くの情報を見て、そのページの日付を判断しています。
Google ではさまざまな要素に基づいて日付を判断しています。 (出典:Google 検索セントラル ブログ)
具体的には、以下のような要素です。
- ユーザーに見える日付: 記事タイトル下や文末に表示される「公開日」「更新日」
- 構造化データ: プログラムが理解しやすい形式で記述された
datePublished
(公開日) とdateModified
(更新日) - サイトマップ内の日付情報
- URLに含まれる日付
- 記事本文やコメントに含まれる日付
これらを総合的に見てGoogleのアルゴリズムが「このページの日付はこれだ」と判断します。そのため、構造化データを正しく設定していても、他の要素の影響で古い日付が採用されてしまうことがあるのです。
原因2:構造化データ(スキーママークアップ)の設定不備
多くのWordPressテーマでは自動で設定されていますが、datePublished
(公開日)とdateModified
(更新日)の構造化データが正しく出力されていないケースです。これがないと、Googleは日付を推測するしかなく、誤認の元になります。
原因3:クロールとインデックスのタイムラグ
単純に、ページを更新した後、Googleのクローラーがまだその変更を認識していない(クロールしていない)か、認識はしたものの検索結果に反映(インデックス更新)されていない可能性です。
Google検索の日付を正しく更新する5つの対処法
原因がわかったところで、いよいよ具体的な解決策です。上から順に重要度が高くなっています。
対処法1:【最重要】大幅なリライト後に「公開日」を更新する
これが最も効果的で、Google自身が推奨している方法です。
ページがいつ更新されたかを示す: ページを大幅に更新する場合は、表示される日付も更新します(時刻を表示している場合は、時刻も更新します)。 (出典:Google 検索セントラル ブログ)
つまり、中身が大きく変わったのなら、もはやそれは「新しい記事」と見なして良いということです。WordPressなら、投稿の編集画面で公開日を現在の日付に変更して「更新」ボタンを押すだけです。
Googleが強調する「大幅な更新」がポイントです。誤字脱字の修正や少しの追記で日付を頻繁に変えるのは、スパム行為と見なされる危険性があります。
「読者にとって記事の価値が大きく向上したか」を基準にしましょう。
- 古い情報を全面的に新しい情報に入れ替えた
- 新しい章や項目をまるごと追加した
- 構成を大きく見直し、より分かりやすくした
対処法2:構造化データを正しく設定・確認する
Googleに正確な日付情報を伝える「裏側の設定」です。
datePublished
: 記事を最初に公開した日dateModified
: 記事を最後に(大幅に)更新した日
この2つを正しくGoogleに伝えることが重要です。自分のサイトが対応しているか不安な場合は、Googleの「リッチリザルトテスト」で記事のURLを入力してみましょう。テスト結果に datePublished
と dateModified
が表示されていればOKです。
もし表示されていなければ、使用しているテーマの仕様を確認したり、SEOプラグイン(Yoast SEOやAll in One SEOなど)の設定を見直してみてください。
対処法3:ユーザーに見える日付を「公開日」と「更新日」の両方表示にする
読者にとっても、Googleにとっても、情報の鮮度は重要です。 「この記事はいつ書かれて、いつ最新の状態になったのか」がひと目で分かるように、公開日と更新日の両方を表示することを強く推奨します。
良い例:
公開日: 2021年5月10日 / 更新日: 2024年6月15日
これにより、ユーザーは「古くからある信頼できる記事が、最近ちゃんとメンテナンスされているな」と安心できますし、Googleも dateModified
の情報を拾いやすくなります。
対処法4:Google Search Consoleでインデックス登録をリクエストする
記事を更新したら、「更新しましたよ!」とGoogleに積極的に知らせにいきましょう。
- Google Search Consoleにログイン
- 上部の検索窓に、更新した記事のURLを入力してEnter
- 「URLはGoogleに登録されています」と表示されたら、「インデックス登録をリクエスト」をクリック
これをやることで、Googleのクローラーが優先的にページを再評価しに来てくれます。日付の更新が反映されるスピードが格段に上がります。
対処法5:記事内の紛らわしい日付情報を整理する
記事本文中に、Googleを混乱させるような古い日付が残っていないか確認しましょう。
悪い例: 「この記事は2020年の情報ですが…」 「※2019年時点でのデータです」
このような記述は、リライト時に削除するか、最新の情報に書き換えるべきです。Googleが本文中の日付を記事の日付として誤認するのを防ぎます。
まとめ:正しい更新で、リライトした記事の価値を正しく届けよう!
Google検索結果の日付が古い問題は、多くの運営者が直面する悩みですが、原因と対策は明確です。
- 原因: Googleは複数の要素で日付を総合判断するため、意図通りにならないことがある。
- 最大の解決策: 記事を大幅にリライトしたら、ためらわずに公開日自体を更新する。
- 補助的な対策:
- 構造化データ (
datePublished
,dateModified
) を正しく設定する。 - 「公開日」と「更新日」を両方表示する。
- 更新後はSearch Consoleからインデックス登録をリクエストする。
- 本文中の古い日付表現は削除・修正する。
- 構造化データ (
最も重要なのは、ユーザーのために情報を新しく、価値あるものに更新することです。その努力をGoogleに正しく評価してもらうために、今回ご紹介したテクニックをぜひ活用してみてください。
丹精込めてリライトしたあなたの記事が、再び検索上位で輝くことを応援しています!