「3Dプリンターを始めてみたいけど、どのメーカーを選べばいいかわからない…」 「Anycubic(エニキュービック)ってよく聞くけど、実際のところどうなの?」
この記事を読めば、そんなあなたの疑問がスッキリ解決し、ぴったりのAnycubic 3Dプリンターが見つかります!
結論から言うと、これから3Dプリンターを始めるなら、多色印刷から大型造形までこなせる多機能モデル「ANYCUBIC Kobra 3 Max Combo」が最もおすすめです!
この記事では、なぜKobra 3 Max Comboがおすすめなのか、他にもどんな選択肢があるのか、そしてそもそもAnycubicがどんなメーカーなのかを、専門家の視点から分かりやすく解説します。
FDM方式と光造形方式の違いから、あなたに最適な一台を見つけるお手伝いをしますので、ぜひ最後までご覧ください。
Anycubic(エニキュービック)ってどこの国の会社?評判は?
まずは、Anycubicというメーカーの基本情報と、ユーザーからの評判を見ていきましょう。
Anycubicは信頼できる?中国・深圳発のグローバル企業
Anycubic(Shenzhen Anycubic Technology Co., Ltd)は、2015年に中国の深圳(シンセン)で設立された会社です。深圳は「中国のシリコンバレー」とも呼ばれるハイテク産業の集積地で、DJIなどの有名企業も本社を置いています。
Anycubicは設立当初から個人向けのデスクトップ3Dプリンターに注力し、世界中のユーザーに高品質で手頃な価格の製品を提供してきました。現在では、アメリカ、ドイツなど世界中に拠点を持ち、200以上の国と地域で製品を販売するグローバル企業へと成長しています。
確かな技術力と世界的な販売網を持つ、信頼できるメーカーと言えるでしょう。
Anycubic 3Dプリンターの評判・口コミは?
Anycubicの3Dプリンターは、世界中のユーザーから様々な評価を得ています。
良い評判・口コミ
- コストパフォーマンスが高い: 高機能なモデルが他のメーカーに比べて手頃な価格で手に入る。
- ラインナップが豊富: 初心者向けのエントリーモデルから、大型・高精細なプロ向けモデルまで揃っている。
- 情報が多い: 世界中にユーザーが多いため、設定やトラブル解決に関する情報をWeb上で見つけやすい。
気になる評判・口コミ
- モデルによっては組み立てや調整が必要: 一部のモデルでは、完璧な印刷品質を得るためにユーザー自身での調整(キャリブレーション)が求められることがある。
- サポートの対応: グローバル企業のため、問い合わせへの返答に時間がかかる場合があるとの声も。
総じて、「自分で調べてカスタマイズする楽しみ」も感じられるユーザーにとっては、非常にコストパフォーマンスが高く、魅力的な選択肢と言えます。
失敗しない!Anycubic 3Dプリンターの選び方
Anycubicには多くのモデルがあり、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。ここでは、あなたに合った一台を見つけるための3つのポイントを解説します。
① 作りたいもので選ぶ:「FDM方式」と「光造形方式」
3Dプリンターには主に2つの方式があり、作りたいものによって選ぶべき方式が変わります。
FDM(熱溶解積層)方式
フィラメントと呼ばれる樹脂の糸を熱で溶かし、一層ずつ積み重ねて形を作る方式です。
- 特長: 丈夫な造形物が作れる、材料(フィラメント)が比較的安価、大きなものを作るのに向いている
- 向いているもの: DIYパーツ、雑貨、機械部品、コスプレの道具など
光造形(LCD/DLP/SLA)方式
UVレジン(紫外線で固まる液体樹脂)に光を当てて、一層ずつ硬化させて形を作る方式です。
- 特長: 非常に高精細で、表面が滑らかな造形物が作れる
- 向いているもの: フィギュア、ミニチュア、ジュエリーの原型など
まずはあなたが「何を作りたいか」をイメージして、どちらの方式が合っているか考えてみましょう。
② 作りたいサイズで選ぶ:「造形サイズ」
プリンターによって一度に印刷できる最大の大きさ(造形サイズ)が決まっています。作りたいもののサイズを考慮して、十分な造形エリアを持つモデルを選びましょう。大きなものを作りたい場合は、分割して印刷し、後で接着する方法もあります。
③ 機能で選ぶ:自動レベリング、高速印刷、多色印刷など
最近の3Dプリンターには、印刷をより簡単で快適にする便利な機能が搭載されています。
- 自動レベリング: 印刷の土台となるプラットフォームの水平を自動で調整してくれる機能。印刷の失敗を大きく減らせるため、初心者には必須の機能です。
- 高速印刷: その名の通り、印刷スピードが速いモデル。大きなものを印刷すると何時間もかかるため、時間短縮は大きなメリットです。
- 多色印刷: 複数の色のフィラメントを自動で切り替え、カラフルな造形物を作れる機能。作品の表現力が格段にアップします。
【FDM方式】Anycubic おすすめ3Dプリンター2選
ここからは、具体的なおすすめモデルをご紹介します。まずは、DIYや実用的なパーツ作りに向いているFDM方式のプリンターです。
【多機能・大型】ANYCUBIC Kobra 3 Max Combo
「どうせ買うなら全部入りがいい!」「大きなものもカラフルなものも作りたい!」そんなあなたの夢を全部叶える、まさに”全部盛り”の一台。フィラメントを自動で乾燥・補充してくれる機能まで付いていて、面倒な手間から解放されます!
AnycubicのFDMプリンターの中で最もおすすめしたいのが、この「Kobra 3 Max Combo」です。最大4色(拡張で8色)の多色印刷を可能にする「ACE PRO」がセットになっており、フィギュアの瞳やロゴなど、細かな色分けも手軽に実現できます。
420×420×500mmという超大型の造形サイズも魅力で、ヘルメットなども一体で出力可能。さらに、フィラメントを印刷しながら乾燥させたり、フィラメントがなくなったら自動で新しいものに切り替える賢い機能も搭載。初心者から上級者まで、誰もが満足できるフラッグシップモデルです。
【シンプル・大型】ANYCUBIC Kobra 3 Max
「多色印刷は使わないけど、とにかく大きなものを作りたい!」という方にはこちら。Comboモデルから多色印刷ユニットを省いた、シンプルでパワフルな大型プリンターです。浮いた予算でたくさんのフィラメントを買って、創作の幅を広げましょう!
こちらは上記「Kobra 3 Max Combo」から多色印刷ユニット「ACE PRO」を省いたモデルです。基本的な印刷性能や420×420×500mmの大型造形サイズはそのままに、より手頃な価格になっています。
まずは単色で大きな造形物を楽しみたいという方に最適です。もちろん、後から「ACE PRO」を買い足して多色印刷に対応させることも可能です。
【光造形方式】Anycubic おすすめ3Dプリンター2選
次に、フィギュアやミニチュアなど、高精細な作品作りに最適な光造形方式のおすすめモデルをご紹介します。
【超高精細14K】ANYCUBIC Photon Mono M7 PRO
「フィギュアの髪の毛一本一本まで、妥協なく作り込みたい!」そんなクリエイターの要求に応えるのがこのモデル。14Kという圧倒的な解像度で、もはや実物と見分けがつかないレベルのディテールを再現できます。レジンを自動で補充してくれる機能も地味に便利!
光造形プリンターで最も重要なのが「解像度」です。「Photon Mono M7 PRO」は、14Kという驚異的な解像度を誇る10.1インチのモノクロLCDスクリーンを搭載。XY解像度は16.8×24.8μmと、肉眼では見えないレベルの微細なディテールまで忠実に再現します。
さらに、レジンを自動で最適な温度に保ち、残量が少なくなったら自動で補充するインテリジェントな機能も搭載。印刷の成功率を高め、手間を減らしてくれます。最高のクオリティを求めるなら、間違いなくこの一台です。
【超大型】ANYCUBIC Photon Mono M7 MAX
「大きなフィギュアやコスプレ用の甲冑を、分割せずに一気に出力したい!」そんなパワフルな願いを叶えるのがこの巨大プリンター。14.7Lという圧倒的な造形ボリュームで、あなたの創造力を解放します。フタが上に開くので、狭い場所にも置きやすいのが嬉しいポイント。
「Photon Mono M7 MAX」の最大の特長は、14.7Lという圧倒的な造形ボリュームです。印刷サイズは298mm×164mm×300mmにもなり、フルサイズのマスクや複雑なジオラマも一括で印刷できます。
もちろん、大型なだけでなく性能も優秀。アップグレードされたCOBライトソース「LighTurbo 3.0」により、光の均一性が90%以上に達し、大型モデルでも隅々まで安定した品質で造形できます。大きな作品を高精細に作りたいというニーズに応える、パワフルなモデルです。
合わせて揃えたい!人気の純正フィラメント&レジン
プリンター本体だけでなく、材料選びも重要です。Anycubic純正の人気の材料をご紹介します。
FDMプリンター向け:高精度PLAフィラメント
3Dプリンターの基本の「き」。まずはこのPLAフィラメントから始めましょう。クセがなくて扱いやすく、発色もキレイ。Anycubic純正だからプリンターとの相性も抜群で、失敗が少ないのが嬉しいポイントです。
FDM方式で最も一般的に使われるのが「PLA」という植物由来のプラスチックです。Anycubicの純正PLAフィラメントは、直径の精度が±0.02mmと非常に高く、ノズルの詰まりなどのトラブルが起きにくいのが特長です。真空パックで品質が保たれているため、安定した印刷が可能です。
光造形プリンター向け:水洗いレジン 2.0
光造形の後片付けが面倒?そんな常識を覆すのがこの「水洗いレジン」です。本来ならアルコールで洗浄する必要があるところを、なんと水道水でジャブジャブ洗えるんです!手軽で安全、お財布にも優しい、まさに革命的なレジンです。
光造形の後処理で大変なのが、アルコールを使ったモデルの洗浄です。しかし、この「水洗いレジン」ならその名の通り、水道水で洗浄可能。アルコールを購入するコストや手間、特有の匂いから解放されます。低臭気・低収縮で精度も高いため、光造形デビューに最適なレジンです。
強度が必要なら:ABS-Like レジン Pro 2
「作ったパーツにネジを締めたい」「落としても壊れない強度が欲しい」そんな時はこのレジン。ABS樹脂のような強度と靭性(粘り強さ)を併せ持ち、実用的なパーツ作りにも対応できます。強度としなやかさを両立した、頼れる高性能レジンです。
ABS樹脂のような強度と、従来のレジンにはない優れた靭性(粘り強さ)を両立した高性能レジンです。衝撃に強く、割れにくいのが特長で、ドリルで穴を開けるなどの後加工にも耐えられます。強度や耐久性が求められる機能的なパーツや、嵌め合わせ(スナップフィット)のあるモデルの作成におすすめです。
AnycubicとBambu Lab、ELEGOO、結局どれがいい?
3Dプリンター選びでは、Anycubicの他に「Bambu Lab」や「ELEGOO」といったメーカーもよく比較対象になります。それぞれの強みを簡単にまとめました。
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Anycubic:
- 強み: 圧倒的なコストパフォーマンスと、初心者向けからプロ向けまでをカバーする幅広いラインナップ。
- おすすめな人: 予算を抑えつつ、自分のレベルや目的に合った一台を見つけたい人。
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Bambu Lab:
- 強み: 「開封してすぐ使える」手軽さ、洗練されたソフトウェア、革新的な多色印刷システム(AMS)。3Dプリンター界のAppleとも呼ばれる。
- おすすめな人: 面倒な設定は抜きにして、すぐに高品質な印刷を楽しみたい人。最先端の技術に触れたい人。
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ELEGOO:
- 強み: 特に光造形プリンターの分野で高い評価を得ており、ユーザーコミュニティも活発。コストパフォーマンスも高い。
- おすすめな人: 主にフィギュアなどの高精細なものを光造形で作りたい人。
どのメーカーも素晴らしい製品を出していますが、多様な選択肢の中から自分好みの一台を掘り出す楽しみがあるのがAnycubicの魅力と言えるでしょう。
まとめ:あなたの目的に合ったAnycubic 3Dプリンターを見つけよう
この記事では、3DプリンターメーカーAnycubicについて、その特徴からおすすめモデル、選び方まで詳しく解説しました。
- Anycubicは中国・深圳発の信頼できるグローバル企業
- FDM方式と光造形方式があり、作りたいもので選ぶのが基本
- 初心者から上級者まで満足させる豊富なラインナップが魅力
たくさんの選択肢があって迷うかもしれませんが、それだけあなたの「やりたいこと」にピッタリ合う一台が見つかるはずです。
もしあなたが「大きなものも作りたいし、カラフルな作品にも挑戦したい!」と考えているなら、この記事で最初におすすめした多機能な一台が、あなたの創作活動の最高のパートナーになってくれるでしょう。